【ippon bladeなら「すぐ」に走れますか?】
〜開発者TENのコラム〜
人によります。
一本歯下駄を購入した人が走れるようになるかどうかは、製品によりますが、
ippon bladeを購入した人が「すぐ」に走れるかどうかは、人によります。
素直な人なら「すぐ」に走れる人もいますが、
運動に対する既成概念や固定観念の強い人や、身体の使い方にクセが強い人は、なかなか走れるようになりません。
特に、運動に自信のある人、体力や筋力に自信がある人、長年スニーカーで走り込んだベテランランナー、筋力や持久力や精神力に自信がある人ほど、うまく走れません。
「自分を自分の意思でコントロールする」事を随意運動と言いますが、
強い意思を働かせた随意的な反復運動を繰り返して来た人ほどに、自分の経験則に基づく思考パターン(考え方)や行動パターン(身体の使い方)が頑固に形成されています。
今までスニーカーや筋力によって無理矢理に身体の歪みやクセをコントロールしてきた人がippon bladeに乗ると、
今までみたいに誤魔化しや無理なコントロールが効かないので、うまく走れないのです。
必要なのは転換です。
努力も必要ですが、
努力するベクトルを変える意識改革と身体改革が必要なのです。
意思の力で、一定の安定した運動状態を保とうとするでなく、
自然に一定の状態を保とうとする自然本来の力「ホメオスタシス」に身を委ねる方向に、意思の力や身体の使い方を向けるのです。
それには、まず自分の偏ったエネルギーのベクトルや凝り固まった運動パターンや思考パターン、心と身体の歪みやクセに気づかなければならないのです。
偏りに気づかずに努力で運動を続けるほどに、歪みやクセは強くなってしまいます。
では、身を委ねるのが上手なら、運動が苦手でも直ぐに長く速く楽に走れるのか?
いえ。
当たり前の事ですが、
運動が苦手な方は、運動不足により身体が不活性化している為、楽で自然な姿勢や運動を長く維持出来ないので、失われた機能を開発する努力が必要です。
いずれにしても、頑張り過ぎな人、緩み過ぎな人はクセが強いので、「元に戻す努力」が必要です。
ippon bladeに必要なのは、統合力です。
自己コントロールだけでも走れませんし、
身を委ねるのが上手なだけでも走れません
合成力と床反力
内力と外力
随意運動と不随意運動
制御と委ね
交感神経と副交感神経
二元のバランス力、和合統合力(ホメオスタシス)です。
スニーカーで長く速く走れても、一概に「ランニングが上手」「心身の使い方が上手」とは言えませんが、
ippon blade で長く速く楽に走れるようになる事は、
生物的な機能がより自然本来の状態に近づいている事を顕しているのです。